ランニングの最重要技術「乗り込み」徹底解説!バネの力を使いこなして楽に速くなる秘訣

フォーム改善(下半身)

【チャンネル紹介】これさえできれば速くなる『乗り込み』徹底解説

ランナーの皆さん、「乗り込み」という言葉を聞いたことがありますか?

今回はランニングで重要な技術である「乗り込み」について、為末さんが解説されていたのでまとめてみました。

「乗り込み」は重要…とのことですが、その感覚的な性質ゆえに、体験者以外には理解しにくい側面があるかと思います。

ぜひこの機会に、この「乗り込み」とは何か、なぜ重要なのか、そしてどうすれば習得できるのか、学んでいただければと思います😊

動画まとめ

ランニング最重要技術「乗り込み」を習得する意味

ランニングは、基本的に自分の体を前に進めていく行為です。
我々が前進するための力を得られる唯一の場所は地面からであり、この地面に加えた力を跳ね返させて(反発させて)前方に運ぶことがランニングの基本原則です。

乗り込みの目的は、この地面からの反発力を最大限に利用することにあります。
人間が走る行為は、体を構成する筋肉を硬いゴムやバネのように使い、体重を乗せることで力を溜め込み(潰れるのを我慢し)、その反発力で前に進むことを目指します。

乗り込みを習得すれば、後方に蹴り出すような無駄な動作を減らし、少ない筋力で効率よく、楽に走ることが可能になります。

これは、ランナーにとって長距離を走り切る上での記録向上と、怪我を減らして長く走るための効率化に直結します。


バネの力を最大限に引き出すための実践メカニズム

乗り込みとは、着地の瞬間に足がバネ(サスペンション)のように働き、上からの体重を受け止めて力を溜め込み、その反発力を前進に利用する技術です。

このバネの力を引き出すためには、以下の2つの次元でのメカニズムを理解し、実践する必要があります。

2次元(縦)での「溜め」と反発力の利用

ランニング中の足の接地は、体重が乗ることで足首、膝、股関節の3つの関節が「潰れそう」という力に対して耐える(我慢する)瞬間を生み出します。

筋肉をゴムやバネと考えると、この潰れに抵抗し、ぐっと力を溜め込んでいる状態こそが、エネルギーを蓄積している瞬間です。乗り込みでは、この溜め込んだ反発力を斜め前方に進む力として利用します。

初心者や「蹴る意識」が強い走り方(キック走法)をしている人は、真下に体重が来る前の力しかほとんど利用できないにも関わらず、真下を通り過ぎた後も頑張って蹴ってしまい、非効率的になります。

乗り込みは、このつく瞬間(インパクトの瞬間)に力を集中させることで、バネの力を生かします。

3次元(立体)での体幹ロックの重要性

乗り込みを考える上で、体が3次元であることを忘れてはいけません。

足首、膝、股関節といった下肢のバネが上手く機能しても、骨盤や体幹が安定していなければ、せっかく溜めた力が逃げてしまいます。

特にランナーが疲れがたまってくると起こりがちなのが、「腰が落ちる走り方」です。
この走り方は、下肢のバネの力が体幹部分で「スコンと抜けてしまう」状態になります。
これは、サスペンション(バネ)の途中部分が錆びついて折れてしまうような感覚に例えられます。

このエネルギーロスを防ぎ、バネの力を全身に伝えるためには、以下のことが不可欠です

  • 足首、膝、股関節をしっかり固定し、落ちないように支える。
  • 特に、骨盤が落ちてしまわないように、腹筋と背筋(腹圧)を使って体幹部分をしっかりロックすることが重要です。

この乗り込みの感覚は、経験者にとっては「お腹にフッと力を入れたら反発がくる」というシンプルなものですが、未経験者にとっては「足首、膝、股関節に力を入れて、腹圧もかけて、落ちないように支える」という非常に複雑な動作の集合体です。

しかし、継続的なトレーニングによって、これらの動作が無意識に連動するようになります。


筋力を使わず「楽に速く」走れるようになる具体的なメリット

乗り込み技術を習得し、バネの力を利用できるようになると、ランニングの質が大きく向上します。その具体的なメリットは以下の通りです。

1. 効率性の向上と疲労の軽減

乗り込みは、バネの反発力を利用するため、着地の瞬間以外は過度な筋力を使っていません

これは、長時間のランニングにおいて、純粋な筋力に頼るよりも遥かに効率的であり、疲労の蓄積を抑えることができます。結果として、より楽に長く走り続けることが可能になります。

2. スピードと水平移動の実現

乗り込みがうまく機能すると、体の上下動(縦の動き)が収まっていき、スピードが上がるにつれて水平移動が中心となっていきます。

無駄な上下動が減ることで、前に進むエネルギーが最大化され、より速いペースでのランニングが可能になります。

これは目標とするタイム(サブ3.5やサブ3)達成に向けた強力な武器となります。

3. 複雑な意識からの解放

乗り込みが習慣化されると、着地の際に「足首、膝、股関節、腹筋、腹圧」といった複数の箇所を意識する必要がなくなり、最終的には「インパクトの瞬間にお腹にフッと力を入れるだけ」というシンプルな感覚に集約されます。

これにより、ランニング中の意識が解放され、よりリラックスして走れるようになります。


感想

今回は「乗り込み」とは何か?を中心にまとめました。

より具体的な習得方法は、こちらの為末チャンネルで引き続きまとめていますので、
次のコンテンツで記載していきたいと思います。


暑い日・寒い日、体調の良い日・悪い日があり、継続するって本当に難しいですよね😅

長いランニング生活では、調子が良いときほど怪我したりとアクシデントは付き物です。
ですが、より良い走り方を身につけることができれば、1年でも長く継続してランニングを続けることができると思います。

継続こそ最大のトレーニング!今週も目標に向かって進んでいきましょう!

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